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しばらくお休みだったEach Timeですが、今回は、ホーカシャン初シングルのレコーディングを終えた伊藤ヨタロウさんの登場です。

お懐かしやバカボン鈴木参上withダリエ&HONZI    写真:佐々木暁子

メンバー:伊藤ヨタロウ/濱田理恵
ホーカシャンはヨタロウ七色ヴォイスに濱田理恵の甘い甘いハニーヴォイスがからまったお酒の入ったお菓子のような濃厚な味わいのユニット。結成から8年、初シングルがまもなく登場する。

 セルジュ・ゲンスブール、ボリス・ヴィアン、ジャック・ブレル、アンナ・プリュクナル、さつ・めぐみ、ルイス・フューレイ、レイ・デイヴィス、ヴォードビル、クルト=ワイル、ジャンゴ・ラインハルト、マーク・アーモンド、ライフ・イズ・ア・キャバレー、トム・ウエイツ、レナード・コーエン、ドノヴァン、ボブ・ディラン、エトセトラ・エトセトラ・・・こんな人たちの声や詩、歌ってる姿や場所や時代とかを考えていると額は熱くなり、胸が高鳴る。20年近くバンド一筋でやってきた反動からか、例えばピアノだけで歌いたい、めちゃめちゃシンプルにして素朴な〈最初に歌ありき〉みたいなステージをやりたいという想いが募っていた。

『薔薇より赤い心臓の歌〈望郷編〉』に
参加の川口義之氏

そんな頃、この『薔薇より赤い心臓の歌』を書いた。子供たちの顔を窺い、子供達になんとか金を使ってもらおうと躍起になっている音楽産業、少年・少女向けの歌が主流を占め、おぢさまたちやオヤジどもが口ずさめるような歌などもう登場する余地もないこんな時代やさかいに、アマノジャックな僕は、どうやらシルバー・エイジに向けて曲を書いてしまった。(!?)

いい曲というのは、いい出会いを呼ぶものなのである。自我ズサン。まさにこの曲を書き上げた頃・・・というのはメトロが一年程お休みするちょいと前の1991年初頭の頃だが、流麗なピアノを弾いて歌もうたってらっしゃる奇麗なお嬢はんにめぐりあったのだ。

 「彼女のツヤツヤして心地のよいピアノにまみれて歌いたい」速攻で僕は彼女に交際を申し込んだ。音楽交際である。あれから8年。僕らはさながら織姫と彦星の如く年に一度・・・か二度、盆暮れの正月の縁起モノか付け届けのように、めったに逢うことのできない悲恋の二人のように・・・・もういいか。とにかく気まぐれにライヴをやっては、「今年中にCDにします」と狼少年ならぬ狼オヂサンさながらに嘘を吐いては姿を隠してきた。その間、交際が交際の輪を呼び、ZABADAKの吉良くんをはじめ、大田くん(現カーネーション)や音大の女 の子やいろんな人が参加してくれてバンドッぽくなったりした時期もあったが、現在は今回のレコーディングのスタイルで、僕のダリエ様にサポートとしてヴァイオリンにHONZI、マンドリン、ギターに西村哲也(元グランドファーザース)の4人を基本セットとしている。ちなみに今回のレコーディングでは、一曲バカボン鈴木と玄ちゃん、もう一曲に川口くんに参加してもらっている。

玄さんは天上からスティールパンを
かんらこんろと降らせた。

 もうこんな逃亡者みたいな暮らしはあきあきしたぜ。ちょっぴり口惜しいが仕方がない。僕たちが〈ホーカシャン〉という厳寒のアラスカの湖に棲み、オーロラが出る夜に水面をはねるという幻の魚の名を名乗る前から、大事に大事にしながらずうっーとやり続けてきた、いわば〈This is 肝SONG〉ともいうべきこの『薔薇より赤い心臓の歌』を心して聴かれよ。いやホント、だまされたと思って来て見て触って舐めてちょーだい。

ホーカシャンの写真キャプション:伊藤ヨタロウ

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