『俺さま祭り』におつりはくるか?

伊藤ヨタロウ

ずっと長いことメトロファルスをやってる。
もう体の半分以上、メトロ菌に冒されている。
いや、俺がメトロ・ウイルスかもしれない。
あまり繁殖力はないが、熱さ・寒さにもジィーッと耐えて生き延びる生命力だけはある。
誰も云わないから云うが、奇蹟に近い。
もうかったためしがない。
「てやんでぃ」とうそぶきながら、爪に火を灯して
いつだったか聴いたことのあるような
誰も聴いたことのない音楽を演奏する。
誰も知らないから云うが、奇蹟は遠い。

おととし作った『LIMBO島』は、大正時代に隅田川に浮かぶ
架空の島を舞台にした拙著『凛坊島』という小説をベースに、
あやしまやかしの世界にッチョーリョーバッコした。
誰も云わないから云うが、なんてロケンロールなんだ!

今度こしらえたのは、また一段と自分勝手かもしれない。
なんせ『俺さま祭り』なのだから。
時は1998年。21世紀まであと2年。「さよならニジッセーキ!」
中年にさしかかろうとする、いや中年まっしぐらの男達と酒と女と東京と
さすらいと希望と悔恨と観音と少年と少女とのめくるめくカルナヴァル・・・
なのですが、そんなこたァどーでもいいッス。
あんたの物語の中にこっそり忍び込めたら愉快愉快。

オラ達ゃオラ達の祭りをやる。
あんたも遊びにきんしゃい。


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