2000.FAVORITE.感想文

私、趣味で、毎年買ったCDからのお気に入りを、1曲ずつ集めてカセット作ります。で、感想文付けてお友達にプレゼントしているのですが、こんな感想文でも面白いと思ってくれる人もいるかもと思い、掲載させて頂きます。所々偉そうな言い方も出てしまうと思いますが、御容赦ください。
1.SENOR COCONUT [ TOUR DE FRANCE ](2000)
 『ジャーマン・ダンス』セニョールココナッツより
これを買う時、どのコーナーで探せばよいのか途方に暮れた。ドイツのウチコミストとはいえ、ジャーマンのコーナーには無いであろう。内容はラテンですから。でもラテンのコーナーには無いであろう。クラフトワークのカヴァー集ですから。面白いとは聞いていたが、これほど面白いとは。一聴して本年度のFAVORITE入り決定。でも、あがた細野氏の「リンゴ園のロボットさん」にはかなわないかも。
2.PETE JOHNSON [ 66 STOMP ](1947)
 『セントラル・アヴェニュー・ブギ』より
ブギウギとブルーズ見渡して、この人がピアニストとして一番好きなのよ。こんなコンボ編成のスウィング調のがあったとは。帯に「豪快、爽快、重い車が軽やかに疾走していく」とあったけど、ウマイことを云うね。ラグぽいのも実にすんばらすい。
3.CAETANO VELOSO e GILBERTO GIL [ CINEMA NOVO ]
 『TROPICALIA 2』より(1993)
ブラジル好きですと云いながら、これ聴いてなかったんだよ。こりゃあ名盤だわなあ。音楽においてはブラジルは世界一お洒落な国だと断言できるね。これも曲が良くて、歌が良くて、アレンジ良いよねえ。2分45秒あたりで、低音が入ってくるのカッコイイ〜。
4.SIMON & GARFUNKEL [THE 59TH STREET BRIDGE SONG]  
『S&Gスターボックス』より(1966)
白状すれば、ここに選んだもの半分以上、てゆーかほとんど中古盤なのよ。S&Gなんて興味なかったけど、なにげに買ったら素晴らしいのね。知ってる曲いっぱいあった。この曲はハーパースビザールので大好きでした。ボクサーなんて、アリスのチャンピオンより、800倍素晴らしいね。
5.BEATLES [ ALL YOU NEED IS LOVE ](1967)
 『イエローサブマリン・ソングトラック』より
巷では、ビートルズ、ワンが馬鹿売れだそうですが、あれ単なるリマスターのベスト盤でしょ。リマスターって私、ほとんど違い解らないのよね。ベスト盤もいいんだけどさあ、正規盤も12枚しか出てないんだから、全部買えよ。で、今さらだけど「ソングトラック」はリミックスよ!初のリミックスよ!地上からアンドロメダみるのと、大気圏外から見るぐらい違いがある。で、良くなった音と、オリジナル聴き比べると、両方良い。キック(バスドラム)が、タンタンだったのが、ズンズンになったけど、両方良い。で、驚いたのは、古いもの程差が大きい筈なのだが「Think For Yourself」なんて、オリジナルのMONOミックスの方が音が良いみたい。一番差が大きかったのが「ALL YOU NEED IS LOVE」。ジョンの歌が不気味なほど生々しい。と思ったら、オリジナルがダブルで、今回のはシングルヴォーカルなんだってね。にしても歌でけえ。
6.PETER & GORDON [愛なき世界](1964)
 『リバプール・サウンド』より
歌でかい〜てゆーか左右に分かれてる〜。曲はポールマッカートニー。ビーチパラソルの下で聴くと気持ち良い。他には、マンフレッドマン、ホリーズ、アニマルズなど。当時の日本人は、イギリス、イコール、リバプールと思っていたのでしょうか。ちょと恥ずかしい話し。
7.STEREOLAB [ FUSES ](1999)
 『ミルキーナイト』より
この一派(?)は、トータスの「TNT」だけでいいやと思って、ガスターデルソルも、ジムオルークも買ったけど売っちゃった。新しいのもたまには聴いてるのよ。ステレオラブの「エンペラ...」もmihoちゃんのアレンジする時の参考(パクリ?)に買ったけど売っちゃった。でも今回この曲かっこEです。しかしねえ、トータルタイム長すぎ。ボーナス付で90分以上!半分でも多いぐらいよ。逆効果。 真面目にやると、こんな音になるんだなあ.....と......これで良いのか良くないのか、解らなくなってきた。
8.RICHARD THOMPSON [ MGB-GT ](1994)
 『ミラーブルー』より
ステレオラブより、かっこEかも。って比較すんなよ。ミッチェルフルーム、プロデュース。いぶし銀よのう。ここらへんが一番メトロファン向きではないでしょか。ヴァンモリソンより百倍好き。ってだから比較すんなよって。彼の幻の1枚目、仮面ライダーみたいな面のやつ、友達にプレゼントしちゃったんだよなあ。あの価値が分ってくれたかなあ。すごい後悔。あっちの方がこれより良かったんじゃないかなあ。
9.WILSON PICKET [ I FOUND A LOVE ](1962)
 『LARGER THAN LIFE』より
これがソウルだぜ。これがスローバラードだぜ。聴いてるこっちも奥歯に力が入るぜ。駅前で売ってる変なベスト盤にも、お買得はあるぜ。この曲好きなんですう。私が知ってるのはエタジェイムス。泣いたなあ。そのイメージは、悟りを開いた修行僧が嬉しさのあまり山に駆け登って叫んでる感じ?漱石のこころな感じ?って全然関係ないです。 巷のディーバ系とかいわれてる娘さんたちも、エタジタイムスでも聴いておしっこちびって欲しいね。
10.FRANK MOTLEY [ FAT MAN'S SCAT ](1951)  
『吾妻光良の“これだ!だいぶジャイブ!”』より
いくぜブルーズ5連発。女こどもは、さようなら。と云いながらジャイブは私もよく知らない。でもこれ笑うしかないでしょう。歌詞がデタラメスキャット。ニッチモサッチモ。ツバが飛んでくるよ。
11.THE PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND [ BORN IN CHICAGO ]
 『ザ・ポールバタフィールド・ブルースバンド』より(1965)
次は白人なのよねー。黒人と比べてはカワイソウなんですが、やはり声が細い。雰囲気かたい。でも非黒人ブルースでは文句なし一等賞。ソックリ賞。象印賞。やっぱアメリカは本場だよなあ。
12.LITTLE WALTER [ I DON'T PLAY ](1960)
 『ベスト・オブ・リトルウォルター・Vol.2』より
ウワ〜これが本物だよ〜ぅ。違うんだよなあ。やさぐれてるよなあ。37歳で、喧嘩で殴られて死んじゃうんだよなあ。ジャコパス状態だよなあ。ここらへんのスタイルが、ストーンズに受け継がれていくんだす。
13.JUNIOR WELLS [ LITTLE BY LITTLE ](1957)
 『ブルース・マスターズ』より
リトルウォルターの後釜に、マディバンドに入ったジュニアウェルズ、22才の歌。太い声だよなあ。これ、ブルーズには珍しく、ハモリコーラス付き。R&Bの影響か。このCD戦後の選曲にしては良い方なのかもしれないが、白人はいらなかったんじゃなかろうか。とか美食家みたいなこと云ってる私ってイケスカナイわよね。
14.LEROY Z CARR [ MEAN MISTREATER MAMA ]
 『GOOD MORNING BLUES』より(1930前後)
これも駅前で売ってる怪しいベスト盤。しかし申し分のない充実した中身の濃さ。なんなんだこれはー!タンパレッド、ブッカホワイトその他18曲、RCA古典に匹敵する、戦前ブルーズの宝の山。但し解説やクレジット何もなし。レッドベリーが、リードベリーになってるのも御愛嬌。では、すまされめえ。
15.DAN HICKS & HOT LICKS [ WALKIN' ONE & ONLY ]
 『Return To Hicksville』より(1972)
で、お口直しにこれ。昨年出た新譜買うつもりだったんだけど、旧譜から聴こうとおもって。この曲知ってるじゃん。大好きな丸山るだーの一枚目じゃん。そっかーダンヒックスの曲だったんだー。鼓膜に気色よいなあ。鼓膜が喜んでるぜい。粋でいなせで洒落のめしているね。こーゆーの何てゆーのだろ。そっかーこれが元祖澁谷系か。
16.THE BAND [ W.S.WALCOTT MEDICINE SHOW ]
 『ステージ・フライト』より(1970)
これについては別項の「THE B IANDのことなど」をお読みください。
17.タラフ・ドゥ・ハイドゥークス [ RUSTEM ](1999)
 『タラフ・ドゥ・ハイドゥークス』より
ルーマニア。ジプシー(ロマ)ミュージック。村の冠婚葬祭バンド。14歳から80歳まで。商業音楽には無い最良の幸福。民族の音楽ってアフリカ以外は、たまに超カッタリー場合があるんだけど、これは楽しいっ。圧倒される。このリズム、3拍子とも8分の6拍子ともとれる。このスピード感。このヴァイオリン。何風とも言い様がないけど。ツィンバロムとか隣国ハンガリーにあったよね。
18.細野晴大臣 [ DRAG THE BEAT ](1999)
 『HOSONO BOX 1969-2000』より
すばらしい曲たくさんあるけど、あえて素っ気ない曲選びました。最後にホッとしたいし、細野BOXにも最後に入ってたし。こんな豪華なもの作ってもらえるなんて、ミュージシャン冥利につきるだろうな。ブックレットだけでもすげーボリウム。写真もコメントも資料も、お宝だね。鈴木惣一郎さんの文章もグッと来る。本当にお疲れ様。
19.WORLD STANDARD [ THE DRUG CITY ](1999)
 『マウンテン・バラッド』より
てな訳で、労をねぎらって鈴木惣一郎さん。ロマンチストね。押し付けがましさも、これ見よがしも皆無。でも、やさしさでもなくて....ウーム。まあそんな形容はどうでもいいや。カセット録ピアノ、やられたなあ。でも私も昔使ったし。これからも使うよ。私も負けないぞ。やるぞ。 このCD、窓開きジャケット超可愛い。超浦山しい。これで単価百円以上取られるだろうなあ。

2001.1.22