2002.CD感想文

 今年も高齢の「昨年度、買ったCDの中から」の季節がやってまいりました。毎年の選考基準は、買い直した物はダメ。但し、ボーナストラックなどで初耳の物はOK。借りて聴いたことがあるけど、買うのは初めての物はOK。

 2002年度も新譜が苦痛で。殆ど選べてません。苦痛といえば、CDのクレジット、もう虫眼鏡を片手に読むしかないですよ。ライナーノーツももっと簡潔にしてくれよ。全く腹の立つ。

 1. TRIO ESPERANCA [居酒屋の会話]
 『アカペラ・ド・ブラジル』
1993
パリで活動するブラジルの女性アカペラグループ。以前(95年度)に一度選んだことがありました。実はこれが93年のデビュー盤。デビュー盤にして、スゴイゲスト。ブラジルの人気作曲家、歌手たちとのコラボレイト。1曲目はメトロもカヴァーした『ブラジル』という曲でした。本当は『ブラジルの水彩画』というタイトルみたいですね。

 2. JOHN LEE HOOKER [NEED SOMEBODY]
 『ザ・グレイト・ジョンリー・フッカー』
1953
2曲目にスゲーヘビーなのを持ってきてみました。これがスローブルースだぜ。これがジョンリーだぜ。これを美しいと言えるかどうかで、私とお友達になれるかどうかが試される。ジョンリーも沢山聴いてきたつもりだったけど、本命中の本命盤を実は今回初めて買った。スゲーよ。スゲすぎるよ。93年の日本編集。

 3. SONNYBOY WILLIAMSON [BYE BYE BIRD]
 『ダウン・アンド・アウト・ブルース』
1959
30年前('72)にベストオブ・サニーボーイ・ウィリアムソンを買ってから、ブルースの底なし沼にズブズブと沈んでいく私でした。これですよ。そのLPと曲が殆どダブリますんで今まで買わなかったのですけど、ボーナストラック7曲追加ということで買った。1曲目からのけぞる。のけぞりつつ、わははっと笑っている私。この端正でヒップな罰金具ミュージシャンも最高。

 4. JONIOR WELLS [LOVEY DOVEY LOVEY ONE]
 『ブルース&ソウル・レコーズ』

今気付いたけど、ジュニアウェルズ3年連続登場だ。偶然なんすけどね。これは雑誌「ブルース&ソウル・レコーズ」最新号(49号)の付録CDから。特集タイトルが「Dancin' The Blues Away!」嬉しいねえ。私ブルースの中でも楽しいもの好きです。半分は戦前フォークブルースですが、これも良い。悪い訳がない。これで1600円は安いよなあ。

 5. SKETCH SHOW [WONDERFUL TO ME]
 『AUDIO SPONGE』
2002
はい。これもアリだと思う。てゆーか、これで良いと思う。てゆーか、3曲目まではすごく好き。テクノって好きじゃないけど、YMOとクラフトワークは大好き。この曲、坂本参加だ。YMOじゃん。

 6. THE FLAMING LIPS [ONE MORE ROBOT]
 『ヨシミ・バトルズ・ピンクロボッツ』
2002
よく知らないけど評判良さげなので買ってみた。Eじゃん。切ない。ですね。ジャケが素敵。ヨシミさんがピンクロボットに対峙している絵。ボーナストラックでは日本語で歌っている。でも、これも3曲目までが好き。全曲同じテンポで飽きる。そういえば単行本の「無人島レコード」で、ロドニーAグリーンブラットという人(パフィーの可愛い絵を描いている)人が、フレイミング・リップスを選んでいた。

 7. BUFFALO SPRINGFIELD [DOWN DOWN DOWN]
 『ボックス・セット』
1966
どうしても欲しくって、どうしても欲しくって、誕生日に買ってもらった。高いんだもん。ボーナストラック付きも極まれりの4枚組88曲!リトルフィートの4枚組も嬉しいっちゃあ嬉しいけど、ツーマッチ。マニアさんは過剰な物を欲しがるけど、私マニアじゃないもん。どちらも「デモトラックス」としてCD1枚にまとめてほしかった。でも若かりし皆さんの可愛い写真がいっぱい見れたし、胸キュンになったので良しとする。

 8.『ベルギー領コンゴ時代の北部の森とその周辺の音楽』1952
拙著「ソガイカン」の104ページに「〜デニス=ルーズヴェルト探検隊が録音し、かつてSPレコードで発売されて…」とあるシリーズでの第2集が、このヒュートレイシー(イギリス系白人)が録音した物でした。LPと内容は違うです。
裸の狩猟民族であるとか、読み書きができない、などは文化が無いということではないんだよね。このような高度な音楽もあるのだし。イギリス系白人にはこのような高度な音楽は無いのだし。しかしまた、当時の音楽を今こうして聴くことが出来るのは、録音機があったればこそなので、文明も役には立ってるということだな。

 9. PRINCE [RAINBOW CHILDREN]
 『レインボー・チルドレン』
2002
復活。プリンス…。思えば80年代は、マイケルとプリンスが双璧(?)だったよね。今じゃマイケルはプリンスとは真逆な意味で吉外の方向に行ったよなあ。で、プリンスはエホバの証人に入信…。私は英語の歌詞が分からなくて良かったよ。ジャケがカッコイイ。中身もやっぱりカッコイイと思う。ギタリストとしても最高だと思う。ジミヘンが憑依していると思う。

 10. DJANGO REINHARDT [PLACE DE BROUKERE]
 『ベスト・オブ・ジャンゴ・オン・ヴォーグ』
1947
ジャズは間違い無くアメリカ黒人の作った物だけど、ヨーロッパのジプシーギタリストである彼の大きさも相当なものなのだろうね。ジャズのことはよく知らないけど、ジャンゴと、ステファン・グラッペリ(Violin)の作るこの音楽には溜め息100回ですぞ。それにしても、左手の小指と薬指が無いって、つまり残りの2本指でこの超絶演奏をしてるってこと?絶対に信じられない。信じられなさすぎる。

 11. ART TATUM [I GOT RHYTHM] 1944

 12. ROSE MURPHY [ME&MY SHADOW] 1950
 『ブラック・ミュージックの伝統、ジャズ、ジャイブ&ジャンプ篇』
昔('75)LPでよく聴いた。中古CDで見つけて買ってみたら、ありゃ、A面からは1曲も入ってないし、かなり違うじゃないの。当時「RCA古典」と双璧をなす名盤で、こちらはブルース以外のエンターテナー物。で、ジャズピアノ元祖、アートテイタム。スゲー…。絶句。私は百年練習しても真似すら出来ません。
そうかと思えば、ローズ・マーフィー。笑うぞ!彼女のピアノなら1年練習すれば弾けそうだけど、この可愛らしい唄は40年若返っても真似すら出来ません。カワイイ・。

 13. PIZZICATO FIVE [12月24日]
 『さ・え・ら ジャポン』
2001
続けて笑ってもらえます。フカワリョウだけじゃなくて、全編笑えるけど、顔が引きつる。これ間違って久米島のプールサイドでラジカセ用に持ってったんだけど、違和感がすごい。馴染まなさがスゴイ困った。小西氏てのはスゴイ人なのだろうけど、私とは何から何まで全部正反対の人ですな。しかしスゲーよ。負けたよ。これがラストアルバムねえ…。

 14. 戸川純 [JOE LE TAXI]
 『20th JUN TOGAWA』
2000
戸川さんも、野宮さんとは何から何まで正反対の人なのだと思う。全曲カヴァーにして、戸川純が際立っている。コメントの深入りは避けたいですが、貴方は、やっぱり、すごい人だ。貴方の歩いた後に道が出来る。私ホッピーさんにも負けてます。勿論負けてますとも。

 15. SMOKEY ROBINSON&MIRACLES [THE TEARS OF CROWN]
 『モータウン・ヒストリーVol.1』
1970
夏かし〜!ジャクソン5までは殆ど知ってる。だって私がラジオを聴き始めた中2、中3の頃は、ここらへんのが本当にヒットしてたのよ。それにしても、この曲の良さ、アレンジの良さはどうよ。まさにミラクル。涙の道化師。私が唄が上手かったら、こんな曲カヴァーしたいなあ。

 16. SPINNERS [IT'S A SHAME] 1970
 『同上』

唄が上手つっても程が有る。この声はどうよ。泣いちゃう。泣けてくるね。鳥肌みのるよね。G.C.キャメロン。知らなかった。曲はスピーディーワンダーか。成る程。

 17. ROLLING STONES [DON'T STOP] 2002
 『フォーティー・リックス』
最後はストーンズの2枚組ベストに入ってた新曲。冗談みたいに変わらぬ芸風。セルフパロディー。おっさん、てゆーか本物のじじい。呆れるほどタフだね。
リミックスで音が変わるのは当たり前だけど、リマスターって、はっきり言って私は分からん。のだったけど、ストーンズのは驚れーた。今までのはスピーカーに毛布を被せたような音だったんだね。ものすご元気な音になっとるやないの。「ストリートファイティング」なんて、出だしの音程が違ってるじゃないの。笑うなあ〜。もともと非道すぎるワウフラッターと思っていたが、なんとカセットレコーダーで録ったんだね。恐るべしストーンズ。て、美食家みたいなこと言ってる自分が嫌になります。

 番外
 元ちとせちゃんを入れたかったけど、なんだか客観的に聴けなくてパス。
 あと、DVDを導入しましたので、いくつか買いました。ここに入れたかったのは「カントリー・ブルースギターの伝説.Vol.1」こっれは、お宝映像ですな。金縛り状態。サンハウス!アニメーションみたいな動きですね。ビッグビルなど、写真さえろくに残って無い人が動いてる〜。感動。あと『ラストワルツ』でステイプルシンガーズと一緒に「ザ・ウェイト」をやってるところなど、万感胸に込み上げるものがある。おじさんは涙。余計なことだけど、ガース・ハドソンのソロも買ったけど、私には楽しめませんでした。

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