第5回 possible and impossible 98.9


入手不可能 CD-ROM

歌=RIKA(5曲)『ドラゴンショック』(FM TOWNS)
         株式会社ログ(1989)

これは激レアだと思う。これは何かとゆーと、ゲームのCD-ROMで、おまけとしてRIKAの歌が5曲聴けるという物です。可愛いテクノポップなのですが、ジャケットは龍が麻雀の中牌をつかんでいる絵。トホホ。RIKAって知ってる?当時、彼女のレコードの編曲は、栗コーダーの栗原正巳氏や、かしぶち哲郎氏がやっていた。私は彼女とGUNちゃんと3人でライブをやっていた。そのライブの写真を見ると、音源はスーパージュピター、S-900等で、MC-500で動かして、TR-808まで使っていた。初めてのアコーディオンを買った頃。そういえば、この年メトロでロンドン録音で、宵闇でアコーディオン弾いたのが初めてだったかな。3人ライブは打ち込みメインで、練習の前日はいつも徹夜。そして機材運搬。身体も気持ちもギリギリ目いっぱいでした。ある時は練習後の喫茶店で、コーヒーカップに指をかけたまま意識がなくなった。NHKの「みんなの歌」で聴けるような歌曲だったけど、好きだった。20代の頃は、「みんなの歌」が気色悪くておぞましくて、ヴァージンVSでそのような曲をやるのに抵抗した。女性が使うホメ言葉で「カワイー」というのが嫌いで、オメーラ他に形容詞知らねーのかよ、と思った。冗談じゃねーよ、オレはロックだ。ヴァージンVSで飲んでいて、ぼくが「ひんしゅくを買いたいんだよ。」と言ったら、あがた氏に「コビを売りたい。」と冗談で返されてヘニャーとなった。

この5曲は、阿佐ヶ谷のアパートで毎晩遅くまで、リカ山と2人でフォステクスの8トラック・オープンテープに録音しました。男と女に友情はねえよと誰かが言ったけど、リカ吉は友達だった。リカ山は女にはめずらしく、男を笑かしてくれるのでした。疲れてくるとランナーズハイ状態で、もう何をやってもおかしかった。またみんなで飲みに行って笑いたいなあ。今は何処で何をしているのやら。年賀状の返事もくれずに9年経つぞ。このCD4曲目の歌詞に「約束よ私達、いーつまでーも友達でいましょうね、約束よ私達、いーつまでーも青春でいましょうね。おとなになってもー、お嫁に行ってもー、そしていつの日かー、おばあちゃんになってもー。」というのがあって、当時から好きだった。アイロニーとしてね。そんなこと、あるわけねーじゃん、としてね。で、今、これを聞いて、不覚にも涙がポロポロ出て来てしまった。


入手可能CD

アンダーグラウンド・サーチライ『アオヌマシズマ』
(大槻ケンヂ SOLO PROJECT) ユニバーサルビクターMVCH 19003

入手不可能はいくらでもあるけど、入手可能盤はホントに少なねーなー。いかに仕事が無いかということなんですよね。で、もう知ってる人も多いと思うけど、大槻くんのに2曲(1曲?)参加してきたので、ここに紹介します。これも、単にスタジオミュージシャンとして、参加したものなんすけどね、面白かった。
生まれてこのかた、元旦に根津の生家に行かなかったのは2回だけですが、今年は3回目になってしまった。なぜなら、この録音だった。なんでまた元旦早々と思ったのだが、どうやら、大槻くんが正月に家にいるのがイヤだった、という理由らしい。
また昔話しちゃいます。1987年だったと思うけど「子供たちのCity」ツワーというのがあって、大型バスに10バンド近く(?)乗り込んで名阪行ったのよね。深夜1時の集合時間に、メトロ組は酔っ払って遅刻しました。で、ぼくは、浪人生風の隣に座ったのです。バイトくんかなと思ったら、翌日その男が首からオバQを下げて、長い重そうなコートで「俺は高木ブーだ」と叫んでいた。カッコ良かったあ〜。ロックみたいな音楽は当時からモチロン嫌いだったけど、こいつは本物だと思った。その後もメトロで一緒になったことあるけど、やはりスゲエと思ったね。三柴江戸蔵さんにも負けたと思った。で、レコード聴いてみると、歌詞が詩になっている。当時、歌詞が詩になっていると思わせたのは、キヨシローさんを別格にして、あと遠藤ミチロウ、遠藤ケンジ、あがた森魚、戸川純ていうところ。今は「たま」ファンですけど。なので一緒にやってないのはミチロウさんだけだ。不思議ねえ。思いは通じるのかしら。夢はかなうのかしら。大槻くんとも一緒にやることが出来て嬉しいですよ。筋少はそれほど聴いてないし、彼の本も3冊くらいしか読んでないけど、でも好きなんです。なので照れちゃってまるで喋れない。戸川さんとも5年やってたけど、あまり喋れなかった。大槻くんとは趣味も考えてることも、まるで違うのに、何故か近しいものを感じるのよね。そう思うのはぼくだけじゃないだろうけど。そう思わせるのがポップスターだとも思うけど。
上にあげた詩人のみなさんと同じく彼も、どこで歌い出したらいいかわからないくらい不器用な人でしたけど、本当に自分の音楽を自分の中に持ってる人ですよ。大槻くん素敵でした。今回スケジウルの都合で彼のソロライブに参加出来ず、スゲー残念だった。プノンペンモデルでドイツ行ってたからね。
ps. ちなみに坂本くんも参加してるよ。